台湾エクソソーム株式会社、トヨタホールディングスと連携しエクソソームを推進　立法委員、〈エクソソーム・シールド〉の構築を呼びかけ

▲台湾エクソソーム株式会社董事長 洪奇昌（ホン・チーチャン）（左）と日本トヨタホールディングス社長 豊田浩之（トヨタ・ヒロユキ）（右）が「日本エクソソーム株式会社」を設立し、国際的な協力を開始、世代を超えるアジアバイオテックアライアンスを構築。（写真／記者 李青縈（リー・チンイン）撮影）


世界のバイオテクノロジー産業は今、「目に見える爆発的な波」を迎えており、エクソソーム技術は「次のAI産業」と称されている。台湾エクソソーム株式会社（TEC）は、100年企業であるトヨタホールディングスと共同で「日本エクソソーム株式会社」を設立し、国際協力を開始、世代を超えるアジアバイオアライアンスを構築する。


国際的な研究機関によると、2024年における世界のエクソソーム市場規模は45.8億米ドルに達し、2034年には241億米ドルまで成長し、年平均成長率は18.3％に達する見込みである。市場分析によれば、エクソソームは「AIに続く」最も投資価値の高い新興産業になると考えられている。昨年、台湾のバイオ産業の生産額は1.47兆台湾ドルを突破し、過去最高を記録した。投資機関にとって、今回の提携は医学技術革新の舞台であると同時に、「バイオ新ブルーオーシャン」動力の起点でもある。

台湾エクソソーム株式会社は、台湾で初めて衛生福利部FDA認証を取得したNK細胞製造工場であり、「免疫細胞製剤、エクソソーム研究開発、産学医臨床検証」という三大製程の優位性を持つ。研究領域は、がん、自己免疫、神経変性および抗老化などの臨床分野をカバーしている。董事長 洪奇昌（ホン・チーチャン）は、台湾は政策支援、研究開発能力、国際協力の優位性を備えており、日本は強力な医療基盤を有しているため、今回の日台アライアンスの目標は国際バイオ資本市場のリーダー的地位を確立することであると述べた。

日本トヨタホールディングス社長 豊田浩之（トヨタ・ヒロユキ）は、「トヨタといえば自動車産業だが、安定は私たちの目標ではなく、革新こそがこれからの道だ。私は常に次の100年に何を残せるかを考えている。その答えはここにある」と語った。彼は台湾で革命的なエクソソーム技術に出会い、TECと共に成長するパートナーになるとし、今後は熊本を起点に日本全土へ専用クリニックを展開していくと表明した。

日本エクソソーム株式会社（日本エクソソーム株式会社）は2025年7月9日に正式に日本で登記を完了し、今後は現地市場を開拓し、医療機関に臨床グレードの細胞製品や健康応用を提供する予定である。さらに日本をハブとして、欧米および東南アジア市場への展開を進め、台湾の優れたエクソソームバイオ技術を世界へ広げていく。

立法委員 邱志偉（チウ・ジーウェイ）は、「健康台湾」は総統の重要な公約であり、エクソソームは重要な牽引役を果たすだろうと述べた。彼は、バイオ産業において輝くだけでなく、台湾を守る「エクソソームシールド」となることを期待している。また、経済部に対して具体的な施策を示し、規制緩和を求め、産業が即座に実感できるようにすると約束した。