産業規模の拡大　邱志偉（チウ・ジウェイ）立法委員、「エクソソーム・シールド」の構築を期待：行政院に対し、規制緩和を要求。

外泌体の発展は目覚ましく、国際的な研究機関によると、2024年の世界外泌体市場規模は45億8千万米ドルに達し、2034年には241億米ドルに成長すると予測されています。国内業者によれば、台湾は研究開発力、国際協力、政策支援などの強みを持ち、外泌体およびバイオ医療産業が「護国神山群（国家を守る産業集団）」となる可能性があります。立法委員の邱志偉氏は、外泌体の発展には法規制の緩和が必要であるとし、行政院に対して即時かつ効果的な規制緩和策を求め、外泌体産業が国際舞台で輝きを放ち、「外泌体の盾」となるよう支援すると述べました。
国内では再生医療に関する二法が施行され、政府が推進する「健康台湾」政策と相まって、2023年のバイオ産業の産出額は1兆4700億台湾ドルを突破し、過去最高を記録しました。前立法委員で台湾外泌体株式会社（TEC）董事長の洪奇昌氏は、台湾は政策支援、研究開発力、国際協力の優位性を備えており、さらに優秀な人材、医療情報、研究開発人員を有し、国衛院、中研院、主要な医科大学が連携することで、台湾のバイオ産業はTSMCに次ぐ「護国神山群」になると述べました。
邱志偉氏は、総統の政策目標は「全民の健康実現」であり、医療産業や高級スキンケアが重要であるとし、外泌体は「機関車（牽引役）」の役割を果たせると語りました。同氏は長年、立法院経済委員会の委員を務め、産業発展に強い関心を持っています。台湾は医療、研究開発、エンジニア、基礎研究などの分野で豊富な人材を有し、外泌体産業の規模拡大と商業化モデルの確立が可能です。もしTSMCの半導体産業が台湾の「シリコンシールド」なら、外泌体産業の力は「外泌体シールド」となり、台湾を国際舞台で輝かせることでしょう。
医薬品審査センター（CDE）の前執行長・林時宜氏は、今後外泌体産業が商業化に進むにあたり、治療効果に注目が集まるだろうと述べました。政府の立場からすれば、人体試験の実施を求めることになるでしょう。現在、衛生福利部食品薬物署（TFDA）は、人体試験に関する法規を検討中であり、台湾の産業実力から見て大きな困難はないとしています。もし困難が生じた場合でも、当局は潜在力のある企業に対して特別な支援を行い、製品開発や法規要件に基づく試験プロセスを加速させる方針です。
「外泌体産業はブルーオーシャンを拡大し、世界をリードする護国神山となるべきだ。」と邱志偉氏は述べました。外泌体産業の発展を支援するため、政府は法規緩和に強い意志を持たなければならず、検査モデルやクロスボーダー販売などの規制も前向きに見直すべきだと主張しました。行政院に対して外泌体産業の課題を重視するよう求め、経済部に具体的な施策を提示させ、産業の強みを発揮させて国際舞台で光り輝かせるべきだとしています。
台湾外泌体株式会社（TEC）は本日、日本のトヨタホールディングス株式会社と共同で「日本外泌体株式会社」を設立し、再生医療の発展に向けた協力を進めると発表しました。洪奇昌氏は、今年すでに日本で会社名登録を完了し、TSMCが拠点を置く熊本県を第一の拠点に選定したことを明らかにし、今後は東京などへの拠点拡大を予定していると述べました。  
立法委員の邱志偉氏は、外泌体の発展には法規制の緩和が必要であり、行政院に即時かつ効果的な緩和策を求め、外泌体産業が国際舞台で輝きを放ち「外泌体の盾」となるよう支援すると述べました。記者：林琮恩／撮影